色の再現性について
色の再現性を数値化したものに、演色性があります。Raという単位で表されます。太陽光下での色の再現性を100として、その数値が小さくなるにしたがって微妙な色の違いが再現されなくなります。その極端な例が、トンネル内の照明です。
LEDは、演色性を上げると、明るさが下がってきます。明るさを極端に上げると演色性は極端に悪くなります。したがって、単に明るさだけでLEDを選ぶと、微妙な色合いが再現されなくなることにもなりかねません。演色性も、必ず確認しましょう。
ちらつき判別法
LED蛍光管の品質を判別する方法のひとつに、携帯電話のカメラ機能を活用する方法があります。カメラのレンズを光源に近づけてみてください。カメラのCCDを通して光を見ると、シングルコンバータの場合、光の波が見えます。Wコンバータで整流している場合、ちらつきはほとんど見えません。
肉眼で見た場合その違いは判りませんが、長時間チラツキの環境下にいると、眼の疲労度は明らかに違ってきます。
普通の蛍光灯も携帯カメラを通してみると、ちらついているのが判ります。ただ、蛍光灯はLEDと比べてON-OFFの反応が緩やかなために、眼への負担は大きくありません。
長時間いる場所には、必ずWコンバータのLEDを採用してください。
電源外付け型か?電源内蔵型か?
LED蛍光管は大別して電源外付け型と電源内蔵型があります。
電源外付け型
長所
・電源回路を大きく作れるため、放熱対策、部品間のピッチにゆとりがあり、性能にも余裕があります。LED素子は高温に弱いため、電源部発熱の影響を受けないという大きな利点があります。
・高出力の製品が作りやすくなります。
・管内部は、LED素子と少しの電子部品があるだけですので、放熱部分を小さくすることが出来ます。したがって、放熱部分をコンパクトに出来るため、発光部分の樹脂カバー表面積を大きくしやすいので、光の拡がりを大きく取り易くなります。
・管自体は軽くなり、落下の危険は大きく軽減されます。
短所
・電源を別に取り付ける必要があるため、電気工事に若干の手間が増えます。
電源内蔵型
長所
・AC電流を直接入力できるため、電気工事が簡単です。
短所
・内部に電源回路を入れなければならないために内部部品が増え、放熱部分(アルミフィンの部分)を大きく取らざるを得ないため、光の拡がりが小さくなり、重くなります。
・高出力を出すのが難しくなります。
一概には言えませんが、
オフィスや売り場、作業スペースなど常に人がいる場所は「電源外付け型」、
駐車場など、それほど明るさを必要としない場所は「電源内蔵型」のように、
目的に応じて選定するのも良いかもしれません。